【noteエッセイ】祈りのように

夏休みの終わり。

新学期の初めに願うことは、

「子どもたちが、少しでも学校で、楽しく過ごせますように」。

うちの子どもたちは、学校不適応。

本人の気持ち、取り巻く環境、生きづらさの理由、家庭の現状…

さまざまな角度から考えた結果、今のところは、

“お互いに、できる範囲で、学校と共存関係”

を選んでいる。

毎年度、毎学期、呪文のように「よろしくお願いします」と連絡帳に書きつけ、

短い時間で送り迎えをしながら「どうか、楽しいひとときを」と祈り、

背中をぽんっと押して、信頼とともに、先生に預かっていただく。

登校できるかできないか、ではなく、

「今日もまあまあ、いい日だったね」と、締めくくれるかどうか。

「生きているって悪くないな」という一日を、どれだけ積み重ねられるか。

それが、今の目的地。

子どもが3人いるのだから、ひとりぐらい、

学校が楽しくてたまらない子が、出てこないものかと思うけれど、

残念ながらそうはならなかったので、しかたがない。

今日もまた、祈りのように、学校と子どもたちを繋いでいく。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする