江の島ねこもり食堂(名取佐和子)

100年を経て、果たされた約束。

「ねこもり食堂」もまた、こちら のように、人生と命の繋がりが織り成す物語でした。

両方とも、長女が図書室で借りてきた本なのですが…。

「時間がなくって、とりあえず表紙で選んできたんだよね」

と言いながら、たまたま似たような題材の本を選んでくるって、どんな才能かな(笑)。

曾祖母の代、大正時代から現在まで続く、ねこもりと半分亭の物語は、温かな血が通っていて。

記録に残ることのないご先祖様たちの日常に思いを馳せると、今ここにいる私が、とても大切な宝物のような気がしてきます。

我が子が生まれたときに感じたのと同じ温もりが、自分の中にもある。

赤ちゃんの頃を覚えてはいないけれど、物心ついてからは両親に反発もあったけれど。

きっと私も、幸せに包まれて生を受けたのに違いない、と思える物語でした。

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