子どもたちの社会

コロナウイルス対策のため、お友達と家を行き来しては遊べない子どもたち。

ずっと家にこもってもいられませんし、お天気のいい日は、外に出ています。

家の前の広場で遊んでいると、声を聞きつけて、近所の子どもたちが数人集まってくるのが、いつもの風景。

上は中学生から、下は保育園児まで。

バドミントンやドッジボールに興じたり、鬼ごっこやかくれんぼをしていたり、座っておしゃべりしていたり…。

こんなに異年齢が揃っていても、子どもたちだけで、自発的に遊べるものなんですね。

地域で子どもを見守るムラ社会的な町であることと、住んでいるのが校区内では子どもの多い地区ということ。

さらに、家の前は、車通りがほとんどない広場であること。

それで成り立っている、こんなときにはありがたい環境です。

私はもう、次男が外に出ても、家の前で年長者の子たちと一緒なら、つきっきりで見ている必要はありません。

時折、目は配りますが、よちよち歩きの頃のように「おかあさーん」と呼ばれることもありません。

小さい子がついてこられるように、大きい子が遊びを考えたり、間に入ってくれたりします。

小さい子も、泣いたり喧嘩したりすることはあるけれど、年長者の言うことはちゃんと聞いています。

小さなトラブルがあっても、自分たちで解決して、また遊びに戻っていくのです。

その姿は、親が干渉してしまったら、見られない成長だと思います。

子どもたちには子どもたちの社会がある。

私が子どもの頃はまだ、こんなふうに集まって外遊びをする光景がありました。

「外では安全に遊べない」「最近の子は、子ども同士の関係作りが苦手」

大人になってから、よく聞いた言葉です。

子どもも減っている、ゲーム機も普及している、安心して子どもだけで遊べる場所が少ない。

それも、親になってから実感しました。

実際に我が子たちも、頭を寄せあってゲームで遊び、盛り上がることも多いです。

でも、決してそれだけではなく、興味のあるおもちゃでも遊ぶし、体を動かすことも好きです。

親が心配しなくても、環境があれば、子どもは元気に走り回って、人と繋がっていく力があるんですよね。

突然の休校は大変ですし、早く落ち着くといいなとは思いますが。

子どもたちが自身のコミュニティで、1日中元気に遊ぶ姿を見ていると、これはこれで素敵だなあと感じるのです。

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