お弁当を作るのをやめる

うちの旦那さんは、2年半ほど前に、転職しています。

仕事を変わった当初「昼のお弁当を作ってくれ」と言われました。

それまでは外回りの仕事で、決まって弁当を食べる時間や場所がないからと、作る必要はなかった私。

朝いちばんの慌ただしい時間帯に、それでも何とか毎日作るため、冷凍食品とミニトマトを常備し、朝作るのは卵焼きだけと決めて、自分なりに挑戦しました。

が! ちょうどその頃、次男はいちばん手がかかる時期…。

おっぱいもまだ離れず、運動面の発達が遅かった次男は、ひとりで歩くこともできずに、毎朝目が覚めるたび、泣いては家族を呼びました。

長男もまだ保育園で、支度の手伝いが必要な上に、寝起きも悪く、私は毎朝バタバタしていました。

せめて、お弁当作りが終わるまで、旦那さんが子どもたちと朝食を食べてくれたら助かるのに!

けれど、旦那さんも転職したばかりで、余裕がなかったのでしょう。

ギリギリまで寝ていて、自分の支度ができればよいぐらいでした。

当然、私はイライラが募り、何度も「お弁当作ってるから手が離せないから、子どもを見て!」と言いました。

やんわりと伝えたときも、刺々しく言ったときも、いろいろありましたね。

お弁当事件、勃発!

ある日ついに、私がものすごく不機嫌に「子ども見てよ~! お弁当作れないよ!」と言ったときに、旦那さんは、

「そんなイライラしながら作った弁当なんかいらんわ!」

何ぃ! と腹は立ったものの、旦那さんの言い分も、確かにそうかも…

とりあえず「イライラしてごめん。気をつける」と謝ったのですが、旦那さんはその日、私が作ったお弁当を置き去りにして、仕事に行きました。

すごく、悲しかったです。

旦那さんの言うこともわかる、私にも悪いところがあった。

だけど、それでも、頑張って作ったお弁当を、置いていかなくてもいいじゃない!

帰宅後、改めて旦那さんに謝り、でも、お弁当を置いていかれて、私は悲しかったのだということを伝えました。

旦那さんは、何も変わりませんでした。俺は間違ってない、と。

いよいよ怒り心頭の私は、

置いていったことを謝るまで、もうお弁当作らない! と決めました。

…こうして、私はお弁当を作るのを、やめたのです(笑)。

お弁当事件、その後

「悲しかったから、もう同じような思いするのは嫌だし、無理して作ってイライラしても意味がないから、やめるね」

そう伝えてしばらくは、旦那さんも何も言いませんでした。

私は慌ただしい朝を、普段の朝家事と子どもたちのお世話にあてていました。

あるとき旦那さんが、弁当あると金もかからなくていいのに、というようなことを言いましたが「これ以上の家事は、ひとりでは無理だから作らない」と答えました。

さらにしばらく経った頃、ちょうど家計が苦しかった時期に、おにぎりだけ作ってほしいと、旦那さんが言いました。

私は「できる日だけ作る」と答え、作ったり作らなかったりをくり返し、やがて暑くなる季節になったので、

「傷んだら嫌だしやめる」と、おにぎり作りもやめました。

おそらく、実家で見てきた夫婦の形にはあるまじき、家事放棄だったと思います。

けれど、私にはもう、自分のキャパシティを超えることをするつもりはありませんでした。

そうしたら、少なくとも、旦那さんが子どもたちより朝寝坊していても、腹は立たなくなりましたから。

そして現在…

私は今も、旦那さんのお弁当は作っていません。

前日のおかずが残っていて、朝に余裕があるときだけ、ごはんと残り物を詰めます。

新しくおかずは作りません。

子どもたちがお弁当の日は、子どもメニューそのまんまで、ついでに旦那さんにも詰めます。

それだけしか、していません。

ところが、旦那さん。

最近は、朝少し早く起きてくるようになり、たまにお弁当があると「ありがとう」と持っていくようになりました。

次男も泣かずに起きてくるようになったので、私は朝がずいぶん楽になりました。

余裕ができた分は、お弁当を作ってあげる…わけではなく。

子どもたちとの会話時間や、家事の貯金時間にしています。

昔は「作らなければ」と思って頑張っていましたが、確かに「あなたのためにやってるのに!」とイライラしながら言われても、相手も嫌ですよね。

「作っても作らなくても、どちらでもいい」にしたら、私はご機嫌。

そうしたら、子どもたちもご機嫌。

旦那さんも、感謝を伝えてくれるようになりました。

無理して頑張らなくてもいいんだ、という、見本のような出来事でした。

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