何気ない草花や生き物を、写真に収めようとして、スマホのカメラを向けます。
撮ってみると、私が見ていたものとは、違う。
自分の目にくっきりと見えるのは、撮りたいと思ったものだけ。
でも、カメラを通すと、対象物も背景もすべて鮮明すぎて、何を写したかったのかわからない写真になってしまうのです。
こんなふうに、フォーカスして撮ることが、できていないんですね。
スマホのカメラをいじってみましたが、背景ぼかし機能や、指で画面をタッチするオートフォーカス機能も、いまいち使いこなせず。
ちゃんとしたカメラだったり、もっと技術があれば、目で見たように綺麗に撮って、伝えられるのかなあ。
ため息をついて写真を見ながら、人間の目ってすごいんだな、と思いました。
意識しているものしか、見えない。
意識していないものは、目にも心にもかからない。
その処理を一瞬で、しかも一生続けられるなんて。
人体の神秘だなあ…と、ひとり感嘆するのでした。
芸術分野だけではなく、人に何かを伝えるということは、たぶんみんなそうなのだけれど。
自分が思い描いたものを、どれだけ正確に言葉やビジュアルで表現できるかは、表現者の腕にかかっていて。
表現の質を上げたいから、話術や文章力や演技力や画力や、必要な技術を高める努力をするのです。
気合いを入れ直して、頑張ります!