交流の楽しみ

スイミングに通ってしばらく経つと、顔を覚えて話しかけてもらえることが増えました。

たまに用事でお休みすると、「おじいさんたちが、若い美人がおらんとやる気が出んな~言うとるわ」と笑って迎えてくれたり。

ゴーグルを替えたら「新しいのやね、可愛いやん!」と気づいてくれたり。

ちょっとしたことが、嬉しかったり楽しかったりします。

昔は面倒だった世間話やコミュニケーションが、楽しいなと思えるようになって、自分でもびっくりしています。

楽しい理由

私が「楽しい」と感じる理由は、たぶんこの2つです。

  1. 利害関係がない
  2. 大人同士の距離感を保てる

1については、「学校」「会社」「町内」といった、いわゆる強制的に属するコミュニティではないことが大きいのかな、と。

自主的に参加する場所であり、私のそもそもの目的は健康維持なので、コミュニケーションの重要度はあまり高くなくて。

「仲良くしてもらえてラッキー」ぐらいで、「うまく人間関係を築かないと居づらくなる」というプレッシャーがないんです。

学校だったら自身の居場所は生きるか死ぬかの問題でしたし、町内だったら家族のこと、保護者グループだったら子どものこと…やっぱり脳裏をよぎります。

誰にも気を許せないようなわけではないけれど、いろんなことを考えながら、ある程度「意識して作られた、そのコミュニティに存在するための服を着た私」になる。

だからこそ、本当に仲良しの友達と過ごす時間が心地よくて、かけがえのないものになるわけですが。

利害関係がないから、そんな衣装を纏わなくてもいい。

その気楽さが、楽しむ余裕を生んだのだと思います。

2については、私が「若い」と可愛がってもらえている通り、年齢が離れていることも大きいです。

一回り以上、年上の方が多いので、距離が近すぎず遠すぎず。

仲の良し悪しは、もしかしたら同年代の間では多少あるのかもしれないけれど、私に及ぶことはありません。

――そういえば、初めて就職したときも、周りは年配の人ばかりで。

あちこちで馬が合わない人はいたものの、対立にはそれほど巻き込まれず、全員からほどよく可愛がってもらったっけ。

学校とは違って、「同年代ばかりではない」という環境も、逆にいいのかもしれません。

利害関係がない場所では、特に。

もちろん、急に会話上手になったわけでも、コミュニケーション能力が上がったわけでもありません。

うまく受け答えできなくて、緊張することもあります。

だけど今は、それより楽しさの方が大きくて。

私にとって素敵なことだな、と思っています。

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