長女が、県の版画コンクールに入賞しました。
「○○ちゃんの名前が、新聞に載ってたよ! すごいね! おめでとう!」
朝いちばんに、そう知らせてくれたのは、近所の友達です。
私はまったく知らず、びっくりして新聞をめくってみました。
優秀作品からずらりと、新聞の2面分いっぱいに、子どもの名前と学校名が並んでいます。
小さな文字列の中に、確かに娘の名前がありました。
正直、よく見つけられたなあ! と言いたくなるほどの小さな名前です。
関心をもって見ないと、まず探し出せません。
しかも、その友達には、長女と同い年の子どもはいません。
それなのに、わざわざ中学生の欄を読み、娘を見つけてくれたんです。
家族でも親戚でもないのに、気にかけて見つけ出して、一緒に喜んでくれる繋がりの温かさ。
私はいい友達に出会えたんだな、と胸がいっぱいになりました。
ちなみにその後、実家の両親からも、同じように「名前載ってたよ!」と連絡が入ります。
優しくてあったかい世界が、そこにはありました。