春告鳥

今日は夏日になるとのことで、朝から強い日差しが降り注ぐ中、耳に届いた鶯の声。

毎年、春先になると、どこからともなく聴こえてくるのですが。

初夏になり、いよいよ繁殖期を迎えたのでしょうか。

昼頃になっても、よく通る声が響いていたので、目を凝らして外を眺めました。

姿は見えないけれど、近所のお庭にある、大きな木の方から聴こえてきます。

あのあたりに、巣があるのかな。

しばらく耳をすませていました。

何気なく聞こえてくることはあっても、じっくりと聴くのは初めてです。

強く、弱く。高く、低く。

伸びやかに、歯切れよく。

鳥の声って、本当に音楽のようなんですね。

平安時代の貴族は、こうして歌を聴き、詩歌をしたためていたんだな、と想像したら…

何て雅で、豊かな感性!

急に、自分がちっぽけに思えました。

これから、自然に触れてみるときは、貴族のような心持ちで、ゆったりと味わってみることにします。

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