長女の学校不適応を知る友達が、貸してくれたDVDです。
娘と一緒に観ました。
話を聴いていたら、わくわくして、涙が出そうになりました。
登壇する10代の子どもたちが、みんなあまりにも楽しそうで、いきいきしていて。
こんなにも「学ぶのが楽しくてたまらない」「生きることにわくわくする」子どもたちがいるんだな、と感動しました。
その「やる気のスイッチ」が入れば、どんな子どもだって、伸びていく。
子どもの可能性を、私たち大人が狭めていないか、とても考えさせられました。
あなたならできるよ。
講演の中で、「否定のフィルターを外す」というのがありました。
例えば、シルク・ドゥ・ソレイユを見て、子どもがすごい感動して、「将来おれもあそこに入る!」と言ったとします。
そこで、たいていの親は「アホか(笑)ああいうところに入れるのは、才能がある一握りの人間だけや」と、笑いながら突っ込む。
子どもの心に残るのは「おれはだめなんだ、できないんだ」という気持ちです。
でも、そこで親から「いいやん! お前なら絶対に行けるで! 応援する!」と言われたら。
子どもの心に残るのは「おれってできるんだ、すごいんだ!」という気持ちです。
「おれは将来、シルク・ドゥ・ソレイユに入って、みんなを感動させる、すごい人になるんだ!」そんな気持ちで毎日学校に行ったら、わくわくして過ごせる。
…というような、例え話があって。
「知らず知らずのうちに、子どもにかけている否定語を、肯定語に変えていこう」という内容だったのですが。
この話を聞いて、刺さるものがありましたね。
ああ、私も子どもたちに、否定語をかけているな、って。
「あなたならできるよ。応援するよ!」って、言えていない。
「無理しなくてもいいけど、やってみたら?」という声かけが、私はすごく多いです。
子どもの力を、信じられていないのかもしれません。
常に「できるよ! 大丈夫だよ!」と言葉をかけることで、親の自己満足になるプレッシャーを与えたくはないですが。
子どもが、ここぞ! というときには、迷いなく「あなたならできるよ」と言える親でありたいと思いました。
「きっとできる」という心を育てる
それが子育てでいちばん大事なことです、と中村さんは話されていました。
聴きながら泣きたくなったのは、私も親にそうしてほしかったんだ、と思ったから。
私は、子どもの頃、小説家になりたかったんです。
その勉強がしたくて、進路もずいぶん揉めたのですが、結局は「小説家なんてなれるわけがない」という親を、ふり切ることができませんでした。
夢は叶わないままだったわけですが、実際になれたかどうかは別として、あのときの私がほしかったのは、親の心からの応援だったのだと気がつきました。
「私はきっとできる」と信じ、その上で選び進んだ道ならば、人生の方向転換をするときも、おそらく一切の後悔はなかったのではないかと思います。
私の人生を、親のせいにするつもりはありません。
ただ、10代の頃の私が、親からもらいたかったものが何だったのか、わかってしまった。
私はそれを、自分の子どもたちに、伝えていきたいです。
「あなたなら、きっとできるよ」と。