才能プロファイリングセッションの中で、
「親の人生を追体験してみると、また見えてくるものがありますよ」
という言葉が出てきたので、やってみることにしました。
そこまで詳細にわからなくても、見聞きしている範囲で「自分がその人生だったら、どうだろう」と想像してみればよいとのこと。
それなら、すぐにでもできそうです。
親本人や親戚から、断片的に聞いた昔の話や、記憶の中の祖父母の姿など、ゆっくりとなぞっていきました。
――で「それはもう、なるべくしてこの親になるよね…」と。
むしろ、自分だったら、親のように頑張り続けられる気がしません。
どこかで心折れているんじゃないか、と思います。
子どもが生まれてから、折にふれて、
「親もこんな気持ちだったのかな」
「めちゃくちゃ大変だっただろうな」
と感じる瞬間はありましたが、人生の流れ全体を想像してみたことはなかったんです。
親の人生を追体験してみて、改めて見えたのは、
- 親にも子ども時代があること
- 親もひとりの人間であること
- せいいっぱい生きていること
- 迷いもあること
の「実感」と「共感」でした。
頭ではわかっていたつもりでも、実感として腑に落ちていなかった。
あえて深く想像してこなかったから、共感もできなかった。
それが、追体験することで、親の人生を“同じ人間”だと、素直に捉えられるようになるんですね。
このフラットな気持ちで向き合えることが、健全な親子関係であり続けるためには、必要なのかもしれません。