【noteエッセイ】ときめきを探しにいく・2

今回は、ちゃんと「散歩のためだけの散歩」に出かけた。

まっすぐ伸びた影は、お出かけにわくわくする子どもみたいだ。

実は海の近くに住んでいる。

このあたりは、鳶と烏が強い勢力を持っているのだが、そんな中での堂々とした鷺の佇まいが素敵。

本当は、頭上を飛び去る海鳥の、真っ白なお腹にときめいている。

公園の桜は満開で、

はらりと落ちた花がひとつ、宝物のように芝生の上に置かれている。

公園の入り江。

冒険の船出が始まりそうだな、っていつも密かに思っている。

自然を眺めるのは好きだ。

ただ、足もとの土のふわふわとおぼつかない感触や、花の間を飛び交う虫たちは、苦手だ。

そんなだから、自然愛好家とはお世辞にも言えない。

けれどもやっぱり「見るとときめく」ものは、確かにあるのだ。

洞を真ん中にするのと、桜を入れ込むのと、どちらがときめくかな。

どこを撮っても、春の色。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする