今回は、ちゃんと「散歩のためだけの散歩」に出かけた。
まっすぐ伸びた影は、お出かけにわくわくする子どもみたいだ。
実は海の近くに住んでいる。
このあたりは、鳶と烏が強い勢力を持っているのだが、そんな中での堂々とした鷺の佇まいが素敵。
本当は、頭上を飛び去る海鳥の、真っ白なお腹にときめいている。
公園の桜は満開で、
はらりと落ちた花がひとつ、宝物のように芝生の上に置かれている。
公園の入り江。
冒険の船出が始まりそうだな、っていつも密かに思っている。
自然を眺めるのは好きだ。
ただ、足もとの土のふわふわとおぼつかない感触や、花の間を飛び交う虫たちは、苦手だ。
そんなだから、自然愛好家とはお世辞にも言えない。
けれどもやっぱり「見るとときめく」ものは、確かにあるのだ。
洞を真ん中にするのと、桜を入れ込むのと、どちらがときめくかな。
どこを撮っても、春の色。