「喪失感」について、考えていました。
【「喪失感」の形を探る】
喪失感って、大切な人やものを失くしたときの気持ちですよね。
それは、中身がからっぽの箱のような状態なんだろうか。
それとも、中も外もない、無の状態なのか。
はたまた“ぽっかりと穴が開いたようだ”と言われるように、一部がなくなる状態なのか?
というのを、自分のこれまでの経験と、照らし合わせてみたんです。
どうやら「からっぽ」か「穴」な感じでした。
実際に単語を検索して調べてみると、
『喪失感とは』
家族やペット、友人など、大切なものを失ったときに抱く感情です。「喪失感」という言葉の意味は「空虚な気持ち」です。
と出てきて、さらに、
『喪失感と虚無感の違いは』
初めに大切に思うものがあったかどうか、という点です。
喪失感を感じるときには、まず大切に思うものがあって、それを失うことで、自分の一部を失ったような感覚に襲われます。
しかし、虚無感は失われる、という感覚を伴っていません。
初めから、すべてのことが無意味で興味が向かない、感情が動かない状態です。
だそうなので、つまり虚無感が「無」な感覚なんですね、きっと。
じゃあ、喪失感を集めると、どうなるんだろう?
無を集めても無だし、0はいくつ足しても掛けても0だけれど。
からっぽは、集めてもからっぽのままなのかな?
容れ物だけが大きくなっていくのかな。
でも、その中身は「からっぽ」であって「無」ではないから、
逆に外側同士がぶつかり合うことで、ビッグバンのように、微細な分子レベルの何かが生まれる?
穴を集めると、大きな穴になるのかな?
でも、穴の周りはどうなる?
穴があるってことは、穴じゃない部分があるってこと。落とし穴の周りの地面みたいに。
穴じゃない部分が重なり合って、穴を埋めるのか。
逆に、重なり合って、穴じゃない部分も穴になるのか。
そんなふうに思考が飛んでいったので、現実に戻るため、AIチャットくんにも訊いてみることにしました。
「喪失感を集めると?」「喪失感が集まると?」と、微妙に文脈を変えて、2回尋ねたところ、
いわゆる鬱状態に近いような、要因や結果を挙げてくれて、最後に、
「喪失感を集めることが目的ではないので、必要ならば専門家のカウンセリング等を」と、心配までしてくれています。
#あいかわらず親切
では、哲学的にはどうかと訊くと、「人生に対する哲学的な視点を失っている状態かもしれません」と。
#逆説的なおもしろさ!
「自分自身の人生に対する哲学的な考え方を持っていない人は、何かを失っているかのように感じる」「そのため、喪失感が集まる」という予測。
なんだか、ブラックホールみたいなイメージになってきました。
ということは、喪失感は「穴」なのか…?
最後に、「哲学的な観点で、多くの人の喪失感が集まるとどうなるのか」と質問した答えが、まったく現実的で優秀だなあと思いました。
文面を見ていただけるとわかるのですが、これで私の中では、曖昧だった「喪失感」の形が、やはり「穴」だな! と確信しました。
ぼんやりと感じていた気持ちに、形が見えると、安心して受け入れて、前に進める私です。
なんでもかんでも型にはめるのは危険なので、気をつけつつ。
こうして輪郭を見やすくすることで、自分の感情とつき合っています。