ぷろぼの(楡周平)

前に“プロボノ”というボランティア活動の解説本を読んだときに、お友達から、

「楡周平さんの小説があるよ!」

って教えていただいたので、入手してきました!

【ぷろぼの(楡周平)】

プロボノとは、

“社会的・公共的な目的のために、

自らの職業を通じて培ったスキルや知識を活かして、

無償で取り組むボランティア活動”

のことです。

こちらの小説の、帯に書かれていたあらすじは、

“業界大手パシフィック電器の大リストラ。

首切り人事部長の血も涙もないやり口に疲弊する部下。

憤慨したNPOの特殊技能者=プロボノ達が制裁に立ち上がる。”

というわけで、現代の必殺仕置人です!

数日かけてのんびり読もう、まず今夜はちょっとだけ。

と開いたはずが、なぜか最後まで読破しておりました!

軽妙な文体で、ぽんぽんページが進んでしまうんです。

おまけに、ストーリーが必殺仕置人なもので…

想像していただきたいのですが、テレビをつけて、時代劇を見始めて。

最初に、悪代官が悪の限りを尽くしているところだけ見て、

テレビを消したら、まったく楽しさがないって思いませんか?

やっぱり、最後に悪代官が成敗されるところまで見届けて、スカッとしたい!

#つまりそれです

冒頭からの、リストラにまつわる非道の数々と、苦しみの描写は、

風刺的なユーモアのような軽さが、わずかに滲んでいたから読めましたが。

それはもう、胸が悪くなるような極悪ぶりです。

ここで本は閉じられない。

物語が進んでいくと、着々と外堀が埋められ、悪が罠にはまっていく。

でも当人は気づかず、健やかに悪の道をエンジョイしているわけです。

もう…、最期を見届けるまでは、寝られないな!

で、読み切りました!

まさに天誅で、悪は滅びて生き地獄。

胸がすく、というやつですね!

これだけ時代劇的に、すっきり爽やかに決着がつく小説、久しぶりに読みました。

読後は満足して、気持ちよく眠りにつけたので、よかったです!

#そして寝不足の朝を迎えました

#今日はお昼寝しましたw

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