斎藤一人さんは、もはや定番の書。
やっぱり、元気が出るというか、安心するというか。
一人さん自身が、七福神みたいだな、と思います。
敷居の高い神ではなくて、みんなから親しまれて喜ばれている、近しい神様のようなイメージです。
内容は、初めて触れたものも見知ったものも、さまざまでした。
独特の一人さん語りのリズムがよくて、あっという間に読んでしまいます。
心に留めたい項目を、記録しておきます。
自分のためにお金を残さないのは、自分のことを全然可愛がっていないのと一緒だよ
お金は貯め込まずに循環させる、お金の出口を考える。
そんなふうに前提を変えようとしてきたからこそ、自分のためのお金を残すという、ある意味では根本的な発想が抜け落ちていました。
それで、お金持ちになるには、その収入のうちの“10分の1だけ自分にあげればいい”んだよね。
(中略)
もちろん、生きていくには生活するための家も必要ですし、体を養うためには食費もかかります。
でも、稼いだお金が手元にまったく残ってないのだとしたら「全部、誰かのためにあげてるのと同じだよね」って言いたいの。
だから貯金だ! ということではなく、お金の流れを作っていく話なのですが、その基礎工事の部分ですね。
一人さんの言うように知恵と忍耐を学びながら、「お金を貯める→減らさないようにして、働かせる」という流れを、いま一度見直したいと思います。
「仕事が嫌い」はお金を敵に回しているのと一緒
これは、すごく刺さりました。
どんな仕事でも、目的はお金儲けなの。だから、仕事が嫌いでお金だけ好きっていうのはおかしいんだよね。
(中略)
だからとにかく、人に「何が好きですか?」と聞かれたら「仕事が一番好きです」って答えて、聞かれなくても自分で「仕事が一番好きです」って口に出して言っていればいいんです。
そうすれば仕事からも好かれ、だんだんこちらも仕事が好きになって、お金からも好かれるようになるからね。
今の私の仕事は、育児と家事。
育児は楽しいけれど、思うように家事と両立できないとイライラしてしまうし、料理や洗濯はどちらかと言えば嫌いだし…。
自分の好き嫌いを素直に感じるのも、認めるのも、いい。
だけど、それが私の仕事だから、うまくつき合う手段を探すことは、やめてはいけない。
楽しめる方法を探したり、上手に手を抜いたり、誰かの力を借りたり。
そうして向き合っているうちに、技術が上達するとか、やってくれる人が現れるとか…何とかなっていくものなのだろうと思いました。
まずは「家事が好き」って言ってみよう。
恐れない、怒らない、ついてる、ついてる、ついてる
「自分は運がいい」と思えない原因は、実は“恐れ”なのだそうです。
“運が悪い人”や“心配事がいつもある人”っていろいろな理由があるんだけど、その大半は“恐れ”からきています。
“いつも怒っている人”というのも、最初は恐れなんだよね。その恐れが攻撃的になったのが怒り。恐れていない人は怒りません。
そして、その恐れが内側に向かったときに自分を攻撃して鬱になるんです。
人間の心には“愛”と“恐れ”しかありません。
それはコインの裏表のようなもので、愛が出ているときには恐れは出ないし、恐れが出ているときには愛が出ないものなの。
お金や運より、子育てに思い当たる節がありすぎて。
子どもたちにイライラするときって、まさに、
- 寝るのが遅くなる→明日の朝、グズグズだと嫌だなあ
- 疲れている→体調を崩したら困るなあ
- 手が離せない→中断して、また始めるのはしんどいなあ
全部「恐れ」で、「愛」がない!
予想外のところから、アンガーマネジメントまで行き着きました。
「恐れない、怒らない、ついてる、ついてる、ついてる」
子育てでも、ぜひ唱えたい!
愛か恐れかの2つなんだ、とわかっていれば、気持ちの表現方法も変わってきますし、何よりシンプルで意識しやすいのがいいですよね。
――って、前にもどこかで感じたなあ。
「やっぱり、それでいい。」の、
人は、穏やかでひなたぼっこしながらポカポカしてるか
怖がって日陰でイライラしながら震えてるか
そのどちらかだと思えば、2パターンしかないし、楽です
これと同じですね!
お金だけにとどまらず、学びの多い1冊でした。