夜に駆ける YOASOBI小説集(星野舞夜・いしき蒼太・しなの・水上下波)

こちらも、長女の影響で買ってみました。

「物語を歌にする」アーティストさんだと教えてもらったのも、つい最近のこと。

「夜に駆ける」「あの夢をなぞって」「たぶん」「アンコール」の、4曲分の話をまとめた1冊です。

「小説集」と書かれていたので、読む前は「YOASOBIの歌:原作小説=主題歌:長編映画」ぐらいのボリュームをイメージしていました。

実際は「短編映画:ショートストーリー」といった趣で、さらっと読める分量の1冊です。

歌を聴いて、読んで、もう一度聴く。

これをくり返しながら、読みました。

物語を知る前と後で、MVの見え方が違うのがおもしろい。

私の中での「夜に駆ける」は、永遠の葛藤の物語から、刹那の物語に変わりましたし。

「たぶん」の主人公と相手が、それぞれ女性なのか男性なのか、どちらともとれる物語だということは、読み終えて再度聴いたときに気がつかされました。

物語そのものをいちばん楽しめたのは、「あの夢をなぞって」かな。

ストーリーは、予想通りも予想外も両方あって。

こうして小説と歌を比べてみると、歌の方が想像の余白が多くて、聴く人の数だけ物語があるんだろうなあ…と思いました。

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