転勤族の旦那さまとともに、引越しをくり返しながら、その地の書店で働く著者が、
“本屋さんで起こる、小さなドラマ”を綴った、約60話分の連載をまとめた本です。
【書店員は見た!(森田めぐみ)】
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帯に書かれていた『おわりに』からの抜粋。
“本書を手に取ってくださったあなたは、きっと書店がお好きなかたなのでしょう。”
はい!
力強くうなずいてしまいました。
ああ、本屋さんに行きたい。
#行こう
連載に登場した本たちが、エピソードごとに、最後に紹介されているのですが。
本の内容だけじゃなくて、森田さんの、そのエピソードを聞いたから。
こんなふうに考えて、おすすめした一冊だと知ったから。
それはぜひ、読んでみたい! になります。
紹介されている本が、次から次へと読みたくなって、
読みたい本リストが、伸びに伸びた私です。
小説、エッセイ、実用書、漫画、ライトノベル、詩集、写真集…
普段読まないジャンルから、見覚えのある作家さんの名前まで。
過去の名作、現代の傑作、いろんな本がありました。
この幅の広さが、本屋さんだなあ…!
本棚の間をぶらぶらと、一緒に歩いている気分になります。
また逆に、自分の好きな本がおすすめされていると、ニヤニヤしちゃうのは、
きっと、本好きあるある! ですよね。
森田さんとお客様との、直接の交流ドラマは、ほっこりと元気をもらえるし、
お客様は知らないけれどの後日談や、裏側のエピソードにも、きゅんとする。
本屋さんの魅力って、本と、人とが、一緒にいるところなんだなあ。
しみじみと、実感するのでした。