これ、すごくよかったです。
今、このタイミングで読んだことが、何よりよかった。
長女が苦しさを訴える前だったら、きっと頭でしか理解できなかったことです。
この2年あまり、娘と向き合えたからこそ、素晴らしい本だったと思います。
確実に変わっているようで、根っこはまだ思い切れていなかった、周りの目が気になる私。
なりたい自分に、なりきれていない私。
その背中に、最後の一押しをもらえた気がします。
子どもはもともと「完璧な存在」
中でも、「満月理論」が、いちばん響きました。
夜空を見上げると、日によっては三日月が浮かんでいます。
でも、実は「三日月」という形をした月はありません。
月はもともと「まん丸」の満月。
(中略)
満月が勝手に形を変えて三日月になるわけではなく、私たちの目にそのように見えるだけ。
つまり、三日月に見えるのは、人間の認識の世界の中だけのことなのです。
月はもともとまん丸であり、「完全で完璧な存在」なのです。
それを、人間に当てはめる、というわけです。
子どもはもともと「完璧な存在」という前提で接すると、まったく接し方が変わってくるのだそう。
読みながら、我が子たちを「満月なんだなあ」と見てみたら、今ここにいてくれることが、心からありがたくて。
感謝で胸がいっぱいになって、涙が出てきました。
頭では子どもたちに感謝していたつもりでも、こんなに心の底からあふれるような気持ちになったのは、初めてのことで。
ああ、この子たちは確かに、「満月」なのだと思いました。