親子が愛おしくなる本に、出会いました。
【パパとママのぜんぶがわかるせつめいしょ(フランソワーズ・ブシェ)】

児童書の棚から見つけた「せつめいしょ」。
帯に、
“納得できないパパとママの言動を、ユーモアたっぷりに解説!”
と書かれています。
確かに「ぜんぶ」だった!
子どもはどうやって生まれるの? という疑問から、
パパとママという生き物の、しくみや生態の解説、
うまくやっていくための、ちょっとしたアドバイスまで。
子どもが笑いながら、楽しく読めるテイストと分量の本だと思います。
“親とは、
時にヘンテコなことをしでかすふたりの人間のこと。
頼まれてもいないのにやってきて、
世界中のだれよりかわいがってくれるが、
ときどきウンザリさせてくることもある。”
なんて的確な説明なんだろう(笑)。
パパとママという生き物のすごさや愛情を、クスッと笑えるイラストと文章で描いてくれて、
“でも、いいところがたくさんあっても、パパとママにイライラしちゃう”
のは、よくあること。当たり前のこと。と、
読者である子どもたちに語りかけてくれます。
親の人間らしい部分、真剣な言葉で語ったら「未熟」「勝手」になるところも、
親である前の、ひとりの人間として、全部が愛おしくなる、
かわいい「せつめいしょ」。
子どもだった自分も、自分の親も。
親になった自分も、可愛いわが子も。
みんなみんな、ハグしたくなる!
大人も子どもも、楽しい1冊です。