本を読むのが、好きなんです。
物語の、本。
私が小さかったころ、世界名作童話のカセットテープが、家にありました。
赤ずきんちゃんや、みにくいアヒルの子など。
そのテープに、テキストがついていたんですね。
おそらくは、親も読み聞かせができるように。
そのテキストを読むのが、好きでした。
まだ入園していなかったから…2歳か3歳ぐらいかなあ。
保育園に入園してからは、本棚の本を自分で選んで、ひとりで読む。
ということができるようになって、読むのが一気に楽しくなりましたね。
クラスの子や先生に声をかけられない子どもだったから、
本が友だちだったのかもしれません。
さすがにそのあたりの記憶は、あんまり残っていないのですけれど。
図書室も、学級文庫も、大好き。
毎年、夏の読書感想文の時期になると、母が課題図書を買ってくれるので、
堂々と本をねだれることが、嬉しかったです。
ショッピングセンターに買い物に行けば、本屋さんから出てこなかった子どもで。
「もう帰るよ!」って怒られながら、ずっと立ち読みしていたっけな。
中学生になると、自分で町の本屋さんに行ったり、本を買ったりできるようになって。
おこづかいとにらめっこしながら、いろんな本を買いました。
『空色勾玉』を読んだのも、中学のときでした。
どうしても途中でやめられなくて、真っ暗な子ども部屋で、こっそり夜通し読みふけってた。
高校生のころは、学校の近くに本屋さんがあって、
帰りに寄り道するのが、本当に楽しかった。
『創竜伝』と『十二国記』、あとコロボックルシリーズ、大好きでした。
大学進学と同時に、実家を出たのですが、
ひとり暮らしの物件を選んだ決め手は、歩いて行ける場所に、本屋さんがあったから。
友だちに、大きな紙袋いっぱいに借りた本を、
これまた夜通し読んで、幸せだったなあ。
京極夏彦や森博嗣に出会ったのは、友だちのおかげです。
社会人になってからも、職場の人が、
赤川次郎や西村京太郎を、たくさん貸してくれました。
大学から新卒期にかけて、貸してもらった本たちのおかげで、
読書の幅が、ぐんと広がったように思います。
そんなに、物語が大好きだったのに。
子どもが生まれて数年間は、絵本と育児書しか読んでいなかった。
子育て中、カウンセリングを受けていた時期があって、そのときに、
「好きなことを100個書き出して、やっていきましょう」
って言われたんですね。
いちばん最初に「本を読む」って書きました。
そして、小説を買って、読みました。
めっちゃくちゃ楽しかった…!!
なんで読むのを自らやめていたのか。
こんなに好きなのに、よく読まずにいられたものだなと。
今はまた、いろいろ読んで、すっかり楽しんでいますよ。
*これ、読んだよ!*
明日は、本屋さんに行ってきます。
楽しみだなあ!
