『きみのお金は誰のため』を読んで、感動した田内学さん。
とはいえ前回は、私の大好きな物語形式でしたから…
今回は、まず読めるかどうかを心配したほうがいいかも?

そう思っていたのに、めちゃくちゃ感動して泣けました。
”若者たちは、もう未来をあきらめていない。
彼らは、すでに動き始めている。”
この一行に、心を揺さぶられた要素が集約されています。
本書の要点は、そこではないんだけれども。
「価格」より「価値」を優先する生き方の話。健全な投資とギャンブルの違いについて。
「稼ぐ力」を磨くこと。ヒトが制約になる時代の話。
「投資される側」になる勇気のこと。「奪い合い」と「分かち合い」。
お金の不安をめぐる、さまざまな物事について、すごくわかりやすく書かれています。
そのうえで、若い世代の人たちが、
自身の動きをもって、問いかけてくれているんだなって。
私たちが立ち上がる勇気と希望が、確かにそこにあるんだなって。
要点を、完全に自分事として理解できたわけではないけれど、
趣旨は、しっかりと受けとれた。と、思っています。
お金の価値を支えるのは、人なんだって実感できたから。
働く人への感謝が、より大きくなったし、
「お金」「豊かさ」というものを、個人の視点だけじゃなくて、
社会全体の視点で、考えることができたから。
感動の、と表現する本ではない気がするんだけれども。
心が動く一冊には、間違いない。