空を見上げて考えた

ぽわぽわした柔らかそうな雲が、もくもくと立体的になると、夏だなあと思います。

そのきりっとした輪郭が、少し和らいでくると、今度は空に奥行きが出てきます。

今日見た雲は、同じ場所に浮かんでいるのだけれど、高低差がはっきりと見てとれました。

空が高くなると、まだまだ暑さは厳しいものの、静かに秋が近づいているのを感じます。

空を見て、季節の移ろいを知れるのは、どうしてなのだろう。

私には、特別な知識はありません。

自然の中では、確かに空は好きな部類には入るけれども、天気を読めるわけでもないし、雲の名前は数えるほどしか知らない。

ただ「この色、綺麗だな」「あの雲はおもしろいな」と、眺めているだけです。

でも、それを40年間続けたら、経験則として脳に刻み込まれているのかもしれません。

特に10代から20代にかけては、詩や小説を書くために意識的に眺めていたから、より深い経験を得た、とも考えられます。

ただ生きてきただけでも、こうして空から季節を感じられるほど人生を積み重ねたのは、すごいことです。

そう思えるのは、幸せなことです。

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