子どもたちの通う小学校では、毎年12月に、人権について考える授業参観があります。
代表の生徒が作文を読んで意見を交わしたり、学年に応じた道徳教材で考えを深めたりする授業です。
低学年では、友達にしてもらって嬉しかったことを書いた作文について、グループで感想を言いあう時間がありました。
1年生の次男は、自身の中にしっかり落とし込めたことを言語化する力はあるようなのですが。
その場で気持ちを組み立てて言葉にしていくのは、どうやら苦手らしく、順番が回ってきたとき、無言で固まっていました。
すると、同じグループにいた2年生の女の子が、
「たとえば○○な感じ?」
「考え中かな?」
などと、次男に語りかけて、フォローしてくれたのです。
これ!
これがまさに「お友達にしてもらって嬉しかったこと」!
まだ表現の拙い子どもたちが「優しくしてあげたい」「助けてあげたい」と口にするのを聞くと、
その素直さをすごいと感じ、けれど独善的・差別的にならないだろうかと気を揉み、フラットに助け合える関係だといいな、と願う私。
でも、何であれ「困っている人に手を伸ばす」行動ができるのは、素晴らしいと思いました。
よけいなお世話になるかもしれないし、偽善と言われるかもしれないし、心底相手のためになるかもしれない。
どんな結果になるかはわからないけれど、その手を差し伸べようとしてくれる子どもたちは、とても素敵です。