前に、やましたひでこさんの「家事の断捨離」を読んだときに、「家事はそもそも細切れにするもの」だと書かれていて、衝撃を受けました。
家事が面倒だった私にとっては、「まとめ家事」が普通だったからです。
茶碗はたまってから洗う。洗濯物は一気にしまう。掃除はまとめて終わらせる。
それから、ゆっくり自分の時間をとろうと考えていました。
当然、家族のペースに合わせていると、なかなか終わらないので、イライラ。
「片づけたいから早く食べ終わって!」「洗濯したいから、みんな一緒に起きて着替えてよ!」
そんな不満が積もったあとに、まとめてやろうとするものだから、さらに時間がかかって、ますますイライラ…という悪循環でした。
そこで、まず「家事は細切れにするもの」という前提に切り替えて、その都度少しずつ片づけていくようにしてみました。
これだけで、イライラはかなり減ったのですが、そうなると今度は、どうも家事に追われている感が否めません。
次は、何とか時間を短縮しようと、家事の効率化に夢中になっていました。
けれど、私にとっては効率だけではだめだとわかり、現在に至ります。
「その都度」を明確にしてみる
「2割に集中して結果を出す習慣」にあった項目。
完璧主義の人は、まとまった時間で仕事をする。
上手に力を抜く人は、スキマ時間で細切れ仕事をする。
これは、最初に理想としていた「その都度片づけて綺麗をキープする」家事に、通じるところがあります。
私が失敗したのは、完成や終了のラインが決まっていなかったからではないだろうか、と気がついたのです。
目先だけ見ているから、片づけてもまた汚れて、いつまでも片づかない場所が気になる。
終わりを自分で決められないから、常に追われている感じがする。
まとめてやれば、とりあえずの「区切り」がわかりやすいから、満足できていた。
でも、まとめてする時間がとれないときに、どこで力を抜くかがわからずにいたのです。
ということは、暮らしの「その都度」の区切りを明確にしていけば、家事に追われることなく、自分で「今はここまで!」と割り切って、ゆとりを持って過ごせるのではないでしょうか。
家事時間を測ってみる
みしぇるさんの本の「家事は20分以上やらない」に書いてあったこと。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと家事が溜まってくると、やることが膨大でとても忙しい気になってしまいます。
でも実は、ひとつひとつの家事をタイマーで測ってみると、だいたいのことがたった数分で済んでしまうのです!
実は、やましたひでこさんの本を読んだときにも、家事の時間を測ってみて「○分で終わるから大丈夫、その都度できる」と、自分に言い聞かせてやっていました。
今回、すべての家事時間を、前回よりも細分化して、測り直してみます。
特に、その都度が苦手な掃除についても、家を4つのエリアに分けて、ハタキかけとフローリングワイパーかけに使っている時間を、それぞれ測定。
すると、小分けにしていけば、どれも5分~20分で終わるとわかりました。
古川さんが習慣化の書籍で言われている「チャンクダウン」ですね。
ひとつひとつの「その都度」の区切りを明確にして、「ベビーステップ」で取り組んでいくことにしました。
時間がない日の家事が変わってきました
あれもこれもしなくては、と追われるのではなく。
「○分あるから、この家事をすませておこう」と、主体的に選べるようになりました。
行動の見通しが立てやすくなり、焦りが減り、イライラも減ります。
次にやっていきたいのは、優先順位を決めることですね。
今は、空き時間にすべての家事を組み込んでいますが。
その中で、私の暮らしにとって、最低限これだけは! というもの以外を削ぎ落として、上手に力を抜く日を作れるように。
私自身も家族みんなも、より笑顔で暮らせるように。