“あなたのサービスの「感動」を書きます”というお仕事をさせていただいて、気がついたことがあります。
【サクラにはなれない。私はあなたのファンになりたい。】
もともと「感動」を伝えるのは、好きでした。
子どもの頃、素晴らしい物語や音楽や絵に、心を打たれたように、
私も誰かに「感動」を届けたい。
「わあっ…!」と、喜ぶ顔が見たかった。
そうして今までをふり返ったら、全部繋がっていた。
詩や小説を書いたこと、演劇やボーカルレッスンに挑戦したこと。
接客業や営業、介護職で、お客様や利用者さんの「ありがとう」が、何より嬉しかったこと。
子どもが喜んでくれるから、苦手なものも頑張れたこと。
相手の「わあっ…!」が、好きだったんだな。
たまたま、言葉を組み合わせることが、いちばんやりやすかったので、今も詩を書いたり、日記を書いたりしています。
0から感動を生み出すことは、私にはできないのだけれど、
自分が体験した感動をシェアしたくて、いろんな感想を書きとめていて、
それが小さなお仕事になるなんて、不思議なご縁。
お仕事をさせていただいて、つくづく実感しているのが、
「私はサクラにはなれない」ということ。
お仕事にしろ、プライベートにしろ、自分の心が動かなかったら、なんにも言葉が出てこない。
お金だけを対価に、思ってもいない文章をそれらしく書くのは、
自分を偽って、きらきらした日記を書くかのように、
気持ちのすわりが悪くて、もぞもぞと落ち着かない。
私にはやっぱり、サクラはできないらしい。
私は、お仕事させていただく方、仲良くなった方の、日々の発信を見るのが好き。
その人の物語を、感じるのが好き。
それはもう“仕事相手”ではなく、ひとりの“ファン”の感覚のような。
だから、
「私は、あなたのファンになりたい」。
そんなふうに、人と出会えることが、いま楽しみでしかたないのです。