小さな幸せは、それについて考えるほど、大きくなってゆく。
毎日おふとんで眠ることができて、
ごはんをおいしく食べることができて、
好きな本が読める。
いつもの暮らしに、幸せを感じたとき。
小さな幸せが、無限の大きさをはらんでいることに気づく。
私には、ごはんをおいしく食べて生きてゆける、健康な体がある。
食べるのに困らないだけのお金もある。
この体を使って、私は本を手にとることができる。
文字を目で読むことができる。
心を使って、物語を味わうことができる。
本を書いてくれる人、作ってくれる人、届けてくれる人たちのおかげで、
世界には本があって、私のところに本がある。
ああ、そもそも人類が誕生していなかったら、この楽しみは存在しなかった。
生まれる時代や場所が違えば、今ある本たちには出会えなかった。
すべてのタイミングが、今に繋がっているのならば、
地球が、いや宇宙が、人類を生かしてくれてよかったなあ。
今この瞬間の「私」でよかったなあ。
小さな幸せについて考えると、心が宇宙まで飛んでゆく。
