週末にかけて、寒くなるらしい。
「ああ、暖かい服が、もういちまい要るなあ」
と、ため息をついた。
重ね着が苦手なのである。
もこもこ、ごわごわして、動きにくい。
薄手で暖かい服を、買い足さねばなるまいか…。
そこまで考えて、自分でおどろいた。
寒くなる=着込む。
それしか頭になかったことに、気がついたからだ。
外側から温めることばかり考えていた。
体を動かそうとか、温かいものを口にしようとか、
内側から温めることには、まったく意識が向いていなかった。
いままで、たくさんの生き方、在り方の学びにふれてきた。
ないものに目を向けて、外側を覆い固め、内側を隠すより、
あるものを最大限に活かして、内側に変化をもたらしたほうが、私は生きやすい。
そう学んだはずだったのに、この冬、私は外側から、もこもこと着込もうとしている。
いくら心が軽くなっても、体はちっとも変わっていない。
このままでは、コタツとともに化石化するおばあちゃんに、なりかねないので、
ちょっぴり、運動量を増やしてみることにする。
何はなくとも、健康な体のあるうちに!
心も、体も、やわらかに軽やかに、暮らしてゆきたい。