子どもが学校から持ち帰ってきたお便り類の中に、教育講演会のチラシがありました。
何だか見覚えがあります。
確か、昨年も同じような講演会があったような…。
ちょっぴり気になってはいたのですが、子どもたちを預かってもらうのが難しいなと思って、見送った内容のものでした。
今年は土曜日の開催だったので、参加するには、旦那さんに仕事を休んでもらい、子どもを見ていてもらわなければなりません。
旦那さんは、子どもに関する大きなこと以外は、基本的に仕事を優先する人。
私の趣味や息抜きのために、自分の予定を曲げることは、まずありません。
頼んでみても、嫌な顔をされるのが苦痛で、いつもは諦めていたのですが。
今回は、なぜか心に引っかかるものがあって、どうしても行きたいと思いました。
本田さんの本で読んだ、「面白いと思ったら、飛び込む」という言葉に背中を押され、旦那さんにお願いしてみます。
どうしても行きたい
「こんなのがあるんだけど、都合どうかな」
と聞いても、「ふうん」とうなずくだけの旦那さん。
「できれば行ってみたいんだけど…」
機嫌を損ねるのが怖くて、遠慮がちに尋ねても、返事はありません。
しばらく俊巡しましたが、やっぱり今回は、諦めきれない。
「これ、どうしても行きたい! 子どもたち、お願いできないかな?」
すると初めて、旦那さんが「いつ? 何時から?」と反応してくれたのです。
そして、最終的には「子守りしてるから、行っておいで」と言ってくれました。
まさかの了承。
揉めるのが嫌いな私は、つい必要以上に、遠慮したり気を回したりしてしまいますが…気持ちは、ちゃんと伝えてみるものですね。
旦那さんの愛情
こうして私は、無事に講演会へ行くことができました。
「ありがとう。すごく楽しかった。行けてよかった」
旦那さんに感謝を伝えると、
「また、何か行きたいことがあれば、言いな」
そんな言葉まで、かけてくれたのです。
――そういえば、普段のこまごました部分では、なかなか気持ちが寄り添わない旦那さんだけれど。
ふり返れば、私が本当に望んだことは、彼なりに、必ず対応してくれていました。
否定や拒絶が苦手なせいか、自分を出す前に、何重にも防御線を張ってしまう夫婦関係を築いてきてしまった私。
でも、自分が何を感じ考えるかと、旦那さんが受け入れてくれるかどうかは、別の問題で。
もっとちゃんと、自分の気持ちは伝えていこう、と思いました。