昨年の秋、遊びに来た実家の母が、本を借りていきました。
「ありがとうの神様」を読んでみたかったそうです。
子どもの頃、私が好きだったライトノベルや漫画は、親にはあまり好んでもらえなかったこともあって、
「母が私と同じ本を、読みたいと思ってくれる」というのは、じんわり嬉しくもありました。
「すぐには読めないけど」と言う母に、
「いつでもいいよ、急がないから」そう答えて、手渡しました。
なかなか読めない
お正月に帰省したときの、母の台詞です。
通院の待ち時間などに、ちょこちょこ開いていたのですが、昼間に家でじっくり読む時間はなかなか取れず、夜は読みながら眠くなってしまうそうで。
読みたい分だけ、母のペースで楽しんでもらえれば、それで構わないのですが。
この台詞を聞いて、私はやはり読書が好きなのだと実感しました。
子どもが小さい頃こそ、読書の時間を作り出す気持ちの余裕はなかったけれど。
ブログを始めて、意識的に読み始めたら、それはもう楽しくて。
今では、家事や用事を調整してでも、読書時間は捻出しますし。
年齢によるものもあるのでしょうが、本を開くと眠たくなってしまうこともありません。
むしろ、続きが気になって目が冴えるぐらいです。
それが普通で、あたり前だったから、みんな同じようなものなのだと、ずっと思っていました。
母が「なかなか読めない」というものを、簡単に読むことができるのだから、私はやっぱり本が好きなんですね。
しかも、普段読まない人から見れば、ちょっと自信を持っていいぐらい、読書の才能があるんだ!
これからは、胸を張って、読むことにします(笑)。