いつだったか忘れてしまいましたが、ネット上で「なんもしない人」という人がいることを知りました。
それって新しい生き方だなあと、驚いた記憶があって。
どんなものか興味があったので、読んでみることにしました。
本の中に、心屋仁之助さんの話もちらりとありましたが、「なんもしない人」は、まさに「存在給」で生きる1つの見本のようです。
この本では、「私はこうしてみた」「こうするとよかった」というような語りは、ほぼ皆無でした。
「なんもしない人」へのさまざまな依頼を紹介しながら、ひたすら思索している1冊。
哲学書に近いものを感じます。
サブタイトルの、「スペックゼロでお金と仕事と人間関係をめぐって考えたこと」という通りの内容でした。
えらいてんちょうさんや、ヒロシさんの本を読んだときにも思いましたが、本当に、いろんな生き方ができる時代です。
子どもの頃に見ていた両親の世代がロールモデルだった私には、その多様性がおもしろくてたまりません。
自分がどんなふうに生きるのか、今までとは違うこれからが、待っているような気がしてならないのです。