帯に「もう、嫌な仕事をするのはやめませんか。」と書いてありました。
昔の私にとっては、学校も仕事も、嫌だけれど生きるために行くものでした。
その中で、楽しみややりがいを見つけて、どこかでストレス発散して、また頑張る。
そうやって、生きていくものなのだと思っていました。
ところが、どうやら人生とは、そんなものではないらしい。
ここ数年のふり返りと転換で、そう感じたものの、では具体的に、どうやってお金を稼いで生きていくのか?
その道筋のひとつが、この本のように思います。
「儲けた金で生活しようと考えない」
生活には、お金がいる。生活費は、働いて得る。
働くといえば、雇用される。
そんな私の前提が、この一言で、そもそも違うのだということがわかりました。
本には、しょぼい起業の基本的な発想として、
いつもやっている作業をお金に換える「生活の資本化」
すでに持っているものを使ってお金を稼ぐ「資産の資本化」
と書かれていました。
確かに…「自分で食べる分を自分で作って、余りを売る」自給自足スタイルなら、売れなくてもゼロなだけです。
マイナスにはならないし、自分が食うに困ることはない。
…生きていけますね。
実際に、どこまで生活や資産を資本化できるか、という部分まで、具体的に突っ込んで語ってくれています。
暮らしを大きく変えて働き出すのではなく、今の暮らしの延長で、自分と家族が生きていける仕事がしたい。
そう思う私には、とても参考になりました。
まずは行動ありき
どんな本を読んでも、そんな気がします。
大それた、語れるようなことではなくても。
「とりあえず、ありがとうを唱える」とか、「前提を変えてみる」とか、「目の前のことを味わってみる」とか。
「ヒントをつかんで動く」、つまりやってみること、なんですよね。
私はいつも、行動力のある人を見ては、そんなふうに大きく動けない、と落ち込んでしまったり。
なるほど、と納得しても、考えるだけで満足してしまったりするところがあるのですが。
小さくても大きくても、私は確実に、動くことで変わってきています。
だから、他人や一般論と比べて苦しくなるのは、もうやめておいて。
ゆるく、しょぼく、生きてて楽しいやり方で、暮らしたいと思いました。