タニアさんの、ドイツ式の暮らしの本です。
ドイツの暮らしといえば、シンプルで合理的、見栄を張らない、豊かな自然の中でゆったり…というイメージです。
各章の冒頭に、ドイツのことわざが書かれていました。
人生の半分は整理整頓
整理整頓の基本は、大きなゴミ箱
今日できることは明日に先延ばししない
まさに、シンプルで合理的!
私も、不要な物事を手放していくことは、少しずつできるようになったけれど。
食器や家具など一生ものを選んだり、手入れをして使い続けるのは、なかなか難しいです。
まだ使い捨て文化が優勢ですね。
でも、手入れを手間と感じず楽しめて、長く慈しんで使えるものが増えると、買い物が単純に減るだろうな。
「そろそろ買い替えだ…」と思いながら、お気に入りになる日用品や服飾品を新しく探すのは、楽しいようでいて、意外と大変です。
その負担がなくなると、心が軽くなりそう。
常に同じものが揃う、定番のブランドを選ぶのも、ひとつの方法ではありますが…。
田舎だとお店にも限りがあるし、できれば実際に手に取って選びたいし。
毎年悩みながら、自分の定番を見つけています。
また、タニアさんは、日々のルーティンを作るだけでなく、1週間・1ヶ月・1年のリズムを作ることも意識しているのだそうです。
「秩序」は、ドイツ人にとって大切な価値観のひとつだということが、彼女の暮らしの至るところから感じられます。
私も無作為に並んだ本棚より、秩序ある本棚の方が落ち着くから、気持ちはわかる(笑)。
ドイツの暮らしも、学べることがたくさんありますね!
最後に、タニアさんの理想の言葉を、私も心に留めておきたいと思います。
役に立つもの、または自分が美しいと思うもの以外は家に置かない。
ウィリアム・モリス