そっと無理して、生きてみる(高橋幸枝)

前回は50代だったけれど、今回の高橋さんは100歳!

50歳でも、まだ半分か…。

途方もない長さのようでもあり、けれど昔よりは現実感を伴う年月でもあります。

100歳になって、こんなに素敵に笑えるおばあちゃんになりたいな!

「そっと無理してみる」

「無理しないでくださいね」って、私もよく使う言葉です。

相手の負担にならないように、という気遣いから。

でも、元気で長生きするには、まったく負荷のかからない暮らしではだめなんですよね。

考えてみれば、リハビリだって筋トレだって、同じです。

適度な負荷があるからこそ、強く鍛えられるわけで。

これを読んで、人生にも「ちょっぴり無理」を取り入れていこう、と思いました。

また、高橋さんが80歳から苦手な絵を習い始めたエピソードでは、こんなふうに語っています。

新しいこと、それも苦手なことを始めてみて、ひとつ言えることがあります。それは張り合いが出るということです。

すぐ上達するものは、すぐ飽きるかもしれません。

でも苦手なことなら、少しずつ上達し、ほめられます。ですから飽きることがありません。

絵を描くことはこれほど楽しいのかと初めて知りました。

その感じ、よくわかります!

私にとってのスイミングやフィットネスは、まさにこれ。

確かに、生活に張り合いが出るし、楽しめていますから。

知らず知らずのうちに、「ちょっぴり無理」をひとつ、実践していたなんて、私もなかなかのものです(笑)。

未知数の100歳

100歳で元気で、仲間に囲まれて働いて、ひとりの時間を晩酌や数独でゆったりと過ごし、自分の暮らしを整えることができる。

暮らしの中で適度に体を動かし、腹八分目を心がける以外は好きなものを食べて。

幸せだ、と日々を過ごせる。

人生の楽しみ方が、中年期も老年期も超越していて、仙人みたいだなあと思いました。

四季の美しさと、素晴らしい芸術と、よき食よき酒をたしなみ、神よりも人間くさく、永遠を生きる仙人。

100歳を超えたら、近づいていくのかもしれません。

それ、素敵!

大人になる前は、年を取る=すべての面で衰えていく、としか考えていませんでしたが。

いろんな生き方で輝く人を見たり、高橋さんの「80歳以下の若い人へのメッセージ」を読んだりしているうちに。

今は、40代50代で花開き、60代70代で進化し、80代90代で成熟していく――そんな人生が、私にもあるんじゃないかと思えてきました。

昔できたことができなくなっても、がっかりすることはありません。

今やれることを積み重ねていけばいいのです。

素敵に歳を重ねていく女性たちの姿は、何よりの励みになります!

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