【note詩】愛のかたち
少女だったわたしはきみがあまりに綺麗だったので瞳に焼きつけておきたかった 大人になったわたしはきみがあまりに愛しかったのでガラス玉に...
少女だったわたしはきみがあまりに綺麗だったので瞳に焼きつけておきたかった 大人になったわたしはきみがあまりに愛しかったのでガラス玉に...
ていねいな ものごとにあこがれていた わたしの字はきたないし料理はがさつの大ざっぱ ネイルはぼこぼこお化粧は ムラだらけ ...
ひとつ ふたつ言葉をひろい みっつ よっつ言葉をつなぎ いつつ むっつ言葉をうたう ななつ やっつくちびるにのせ ...
夜の向こうから風の音が聴こえる びゅおう ごおばたばた がたん 大きな風の音が私のすきまを抜けてゆく 風がひとつ 通るた...
あなたの目に映る私きみの目に映る私 あのひとの このひとのたくさんの瞳に映る私 どれも同じで どれも違うどれもみんな ひとりの...
風が吹いておりました 落ちた花びらが ひゅるひゅると追いかけっこをしておりました 子どもたちが 歓声をあげて花びらの絨毯に 駆...
星がきれいだねえ とわたしが言ったら きれいだねえ ときみが笑ってくれること それきりなにも言わずとなりにいてくれること ...
おとうとが ないていた いまの子は弱くなったね とおばあちゃんが おこっていた ちがうよ、おばあちゃんやさしくなったんだよ ...
しあわせは まあるいかたち ぽってりと腕におさまるあかちゃんのおしりの重み 泣きやまない きみにわらいかける お月さま ...
春は ふくふくしている葉っぱも 雲も おひさまも わたしのきもちも 柔らかくふくふくしている 今日も すてきな春の日だ ...