一覧

【note詩】配達人

うつくしいものをみつけられる ひとになりたい ちいさな露に映る光やふくふくした葉っぱや石ころの断面のなめらかなこと うつくしい...

【note詩】卒業

しゃぼんだまを 吹くたくさん たくさん 空に送る おおきいのも ちいさいのもそれぞれの方向へ飛びたちやがて 見えなくなった し...

【note詩】あかちゃん

ころり ほとりぴくり ぽたりあなたが眠りにおちる音 泣ききった最後の涙がころりと頬をつたう ふたつのまぶたがついに抗うのをやめ...

【note詩】ほころぶ

お洋服のほころびはなんだか 少し寂しくなる 花のつぼみがほころぶとなんだか 少し幸せになる あなたの心の ほころびはわたし と...

孤独

寂しくて たまらないと 思うけれど 口に出したら ほんとうに 寂しいから こころの中に しまっておく 寂しいねと 言い合...

母の手

やわらかい 稲穂の上に 風が走った 神様の 大きな手が 稲穂たちを なでているのだ はやく おおきく なるように 豊かに...

今日が終わるまえに

今日が終わるまえに あなたから遠いところへ行こう 誰も見ていなくても ひっそりと咲く美しい花のように あなたから遠いところで生きよう...

しっぽ

しっぽが欲しい 仔犬みたいな しっぽが欲しい きみを見たら ぱたぱた振るから (詩とメルヘン1998年12月号 自由詩掲載)