【note詩】それはまるで手紙のような
どこかにいる だれかへなにかを つたえたいと思うとき ほとんどは 過去のわたしにいま こんなにたのしいよ と言ってあげたいことばかり...
どこかにいる だれかへなにかを つたえたいと思うとき ほとんどは 過去のわたしにいま こんなにたのしいよ と言ってあげたいことばかり...
どんなに 言葉を尽くしても言葉では 伝えきれないものがある だから 神さまはわたしに ふたつの手をくれた あなたの髪をすき 頬...
うつくしいものをみつけられる ひとになりたい ちいさな露に映る光やふくふくした葉っぱや石ころの断面のなめらかなこと うつくしい...
しゃぼんだまを 吹くたくさん たくさん 空に送る おおきいのも ちいさいのもそれぞれの方向へ飛びたちやがて 見えなくなった し...
ころり ほとりぴくり ぽたりあなたが眠りにおちる音 泣ききった最後の涙がころりと頬をつたう ふたつのまぶたがついに抗うのをやめ...
お洋服のほころびはなんだか 少し寂しくなる 花のつぼみがほころぶとなんだか 少し幸せになる あなたの心の ほころびはわたし と...
きらきらした言葉のかけらをこころの奥に並べてしまっておいたはずだった 気がついたらもう 出せなくなっていた いつか出てくるはず...
寂しくて たまらないと 思うけれど 口に出したら ほんとうに 寂しいから こころの中に しまっておく 寂しいねと 言い合...
やわらかい 稲穂の上に 風が走った 神様の 大きな手が 稲穂たちを なでているのだ はやく おおきく なるように 豊かに...
今日が終わるまえに あなたから遠いところへ行こう 誰も見ていなくても ひっそりと咲く美しい花のように あなたから遠いところで生きよう...