家電今昔物語

老若男女が集まっていた場所で、ファンヒーターのアラームがなりました。

「灯油入れてこないとな」

年配の人がそう言うと、20代ぐらいの若い女性が、

「え? (加湿器の)水の補充じゃないんですか?」

その場に、加湿器は存在していませんでした。

ファンヒーターの灯油だよ、と年配の方が説明します。

「灯油って、ガソリンスタンドで売ってるやつですよね? 初めて見ました!」

聞くともなく会話を聞いていた私は、びっくり。

灯油を入れて使う、ファンヒーターや石油ストーブって、もう一般的じゃないのかな!?

どこの家庭も、オール電化が主流なのでしょうか。

――確かに、私が子どもの頃に使われていた家電製品は、今ではレトロの類いになっていますが。

我が子たちにも、ダイヤル式の電話や、二槽式の洗濯機などの話は、物珍しげな顔をされますが。

ああ、でも、平成の約30年間が終わって、令和を迎えた現在。

少し前まで、「平成生まれなんだ、若いね!」と言われていた世代が、大人になっているということですものね。

その新しい時代の大人たちが、これからの社会を作っていくわけで。

私にとっての「昔」だった「明治、大正」の年号が、子どもたちにとっては「昭和」になるんですね。

思わぬところで、時代の流れを感じた、ひとこまでした。

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