鴨頭嘉人さんの本を読んでから“優しいコミュニケーション”を心がけたいと思っていた私。
家族との会話で、ひとつ気づきがありました。
娘が、何か頼み事がある様子で、
「お母さん、明日って空いてる?」
と訊いてきたんです。
でも、尋ねられた私からすると、娘が
- 私に何かをしてほしいのか?
- 自分の予定を入れたいから、家族の予定と調整しようとしているのか?
- ただ確認したかっただけなのか?
が、まったくわからないので、答えにくいんですね。
これ、よくお使いや用事を頼まれる義祖母にも、同じことが言えるんですが…
「ちょっと来てくれる?」「いま時間ある?」
と訊かれると、
“何を頼まれるのかな”“どのくらい時間がかかるのかな”
目的がわからないから、身構えてしまって、返事をためらってしまう。
最初から「○○を頼みたいんだけど、空いてる?」と言ってもらえたら、受け入れやすいし。
無理だとしても、ちゃんと断りを入れて、前向きに代案を出すことだってできます。
先に目的や望みを伝えてくれたほうがいいなあ…と考えたところで、重大な事実を発見。
“いや待て。私も似たような訊き方をしているぞ!”
そのときの自分の心理を顧みると、
「断られたくない」「否定されたくない」「傷つきたくない」
なんですね。
自分のことをいちばんに考えているから、こちらの希望を先に伝えずに、まず相手の都合や予定を聞こうとするんです。
それは一見優しい気遣いのようでいて、実は相手には答えにくさを与えているのだと、自分が言われる側になって気がつきました。
素直に、まず「こうしたい!」を伝えたほうが、たぶんお互いに気持ちがいい。
答える相手の、心理的な負担までを考えてこそ、優しいコミュニケーションになるのだと思いました。
これから気をつけよう。
あと、子どもに対しては、素直に話しやすい空気を、親が普段から作っておくことも大事ですね!