イライラではない、強い怒りを扱いかねています。
自分を責めたり憐れんだりするものではなく、正義感から湧き起こる類のものでもなく。
ただ純粋に、自分と自分の大切なものを守るために、目の前の敵に牙を剥くような、激しい怒りの感情です。
心の内に包み込めないし、消化もできない。
もちろん、時間が経てば薄まってはいくけれども、一歩間違えば、憎しみに変わるかもしれない。
強すぎる怒りは、本人ごと燃やし尽くすと聞いたことがありますが、まさに! です。
溜めても出しても、傷めてしまう。
ああ、だから、私も感情の出し方を学ぶ必要があるんだな。
子どもたちが抱える課題と同じ場所に、行き当たりました。
今までの私にあったのは、悲しみやストレスが主でした。
溜め込まない方がいいとわかって、いかに上手く小出しにするか、消化するかに重点をおいてきましたし。
人間関係を円滑にするために、喜びや感謝をより深く伝えられる表現を、身につけようとしてきました。
「純然たる他者への怒り」は、もしかしたら、人生で初めて味わう感情かもしれません。
40歳を超えてなお、初めての感情を見つけたのと、さらに学べる機会があるのは、幸せなことですね。
――そこまで考えたとき、業火のようだった怒りが、灯火に形を変えているのに気がつきました。
新しい感情と、向き合っていきます。