空の向こうから、真っ白な靄が迫ってきていました。
こちらはまだ青空が残っていますが、あの下は雨だろうなあ…という、お天気の境目。
出先の窓から見えた景色の右半分が、雲と一体化した濃い靄の中に隠れています。
やがて、全体が雲に覆われました。
目の前の地面が、少しずつ湿っていきます。
外に出ると、湿気を含んだ重たい空気と、雨の匂い。
まもなく頭上からも、ぱらぱらと降り始めました。
いま私は、お天気の境目にいたんだ。
気づいたら空模様が変わっていることがほとんどの、忙しい日常の中で。
ちょっぴり貴重なひとときだったな、と思います。