図書館の学習スペースに座ってみる

じっくりと読み直したい本があったのですが、家にいると用事で呼ばれたり、家事が気になったりして、なかなか集中できません。

というわけで、本を持って、図書館へ行ってみました。

「図書館で自分の本を読む」のは、実は初めてです。

せっかく図書館に行くなら、図書館の本を読まないと失礼だし、もったいないかな。

そんな気持ちがあって、今まではカフェを選んでいました。

ただ、今回は書き物もしたかったので、綺麗で広い机もほしかったんです。

いちばんに思い浮かんだのが、図書館の学習スペースでした。

よくよく考えたら、参考書とノート持参で勉強してもいいのだから、自分の本を開いても大丈夫なはず。

――で、実際に座ってみたら、ものすごく快適でした!

コロナの感染対策で、隣との距離がしっかり取られ、アクリル板で仕切られているので、広々としたパーソナルスペース。

周りがまったく気になりません。

のんびり読書には、カフェの小さなざわめきが心地よいですが、じっくり読書には、やっぱり図書館の静けさが最適。

私が座った席は、ブラインドの下りた窓側に向かっていて、背後の書架やほかの利用者さんが目に入らないようになっています。

本とノート以外何もない机は、今落とし込みたい目の前の1冊だけに集中できて、もう最高です!

そりゃ学生も勉強するはずだ(笑)。

静謐さも、もちろん素晴らしいのですが。

「ほかに気を取られるものがない」という身軽さに、いちばん感動しました。

今ここで、こうして本と向かい合っている瞬間は、何の雑事も煩わしさもないんです。

愛する人とふたりきりの世界のようなもので。

鞄ひとつを持って、好きな場所を旅しながら、こうやって各地の図書館で本を読んで暮らせたら…。

想像しただけで、幸せな気分になりました!

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