「早寝早起き朝ごはん」「ノーメディアデー」「家庭学習がんばり週間」。
規則正しい生活の大切さは、わかっているつもりです。
長女が小さい頃は、必死で全部の取り組みを守り、また守らせていました。
そして、私も子どもも頑張りすぎてつらくなったので、緩やかに考えるようになりました。
「できないことも、あるよね」
「心地よい生活リズムは、人それぞれだよね」
「“守らなきゃ”で自分を苦しめてしまったら、本末転倒だよね」
で、不登校で発達障害グレーゾーンの子どもを育てている現在は、
まあ、元気に生きていればいいじゃないか。
ご機嫌に過ごせたら、なおいいじゃないか。
というレベルになっています。
ただ、理解はされにくいんですね。
不登校の子どもたちは、朝の登校時間を過ぎてからでないと起きてこないので、規則正しい生活を勧められることも多いです。
――わかるんですよ。できるものなら、とっくにそうしている。
でも、我が家なりのベストを探った結果が、現状なんです。
子どもたちに、
「早寝早起きを勧められているんだけれど、学校に行っても行かなくてもいいから、とりあえず朝の登校時間までに起きるっていうのは、正直どんな感じなの?」
と訊いてみたら、長女からこんな答えが返ってきました。
朝起きるか起きられないかは、自分との葛藤なんだよね。周りじゃないの。
親がいくら行っても行かなくてもいいからと言っても、現実、学校はある。
で、みんなは行けてるし、自分は行けてない。
葛藤しているうちに、ますます起きられなくなって、どうでもよくなってくる。
ものすごくわかりやすくて、切に伝わってきます。
周りがどんなにほめてくれても、自分で自分を認められなかったら、喜べないように。
いくら「気にしないで」と言ってもらっても、自分で自分を許せなかったら、自責の念にかられるように。
自身が「学校に行けない自分」を受け入れて、前進しようと思えたときに初めて、朝起きられるようになるのでしょう。
今はまだ、たぶんそのときじゃない。
少なくとも、昼夜逆転生活ではないし、親子や姉弟間でコミュニケーションが取れているだけでも、ありがたいことです。
やっぱり「信じて見守る」しかないのだと思いました。