世界が青くなったら(武田綾乃)

「もしも」の並行世界のファンタジー。

ページをめくると、「耳をすませば」で雫が地球屋に出会った瞬間のときめきと似た感情が、ぶわあっと広がりました。

そこに、本書の主人公・佳奈が体験している不思議への緊張感が合わさり、静かで幻想的な「青の世界」が、私の周りにも降りそそぐよう。

並行世界が交差する点のお店と、消えた恋人の謎に惹き込まれます。

邂逅の間での、世界の分岐点を探るようなやりとりも、手に汗握りながら読みました。

世界観がすんなりと理解できたからか、物語を楽しめてよかった!

高校時代、パラレルワールドを絡めたタイムマシン論議を、連日聞かせてくれていた友人たちに感謝です(笑)。

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