子どもの頃からずっと、いろんな人が気軽に集まれる家がいいな、と思っていました。
嫁いだ家は、見知らぬ親戚がいつのまにかソファに座っているような、まさにそんな家でした。
子どもの友達が来てくれることへの感謝の気持ちは、今でも変わっていません。
ただ、このコロナ禍の自粛生活を経て、昨年「無理はしなくてもいい」にシフトしつつあったのですが。
そもそもの問題に、気がついてしまったんです!
自分のプライベートスペースに、人が集まるのは苦手だ、ということに!
私にとって、自宅は素でくつろぐ場所なので、知らない間に誰かが来ているという状況は気を張りますし。
2〜3人なら大丈夫なのですが、たくさんの子どもが集まるのも得意ではありません。
お茶やお菓子を出す金銭的負担は感じないけれど、たとえば帰宅時間や遊べる部屋や開けてほしくない場所など…家のルールを説明するのが苦手なのです。
といって、すべてを受け入れて自由にしてもらうのも、またしんどい。
家の中で、パブリックスペースとプライベートスペースを分けられたら、これは解決できるかもしれません。
近所のお家で、玄関を入るとリビングや和室があって、キッチンを挟んで階段とプライベートスペースのある造りを見たとき、素敵だなあと感心しました。
キッチンに立つと様子がわかるし、「こちら側から向こうで遊んでね」と言いやすい。
我が家の間取りでは、難しいけれど…。
ちなみに、自分の親しい友達が子どもを連れて来るのは楽しいし、お互いに気遣いのできる相手なので、プライベートスペースに招いても居心地がいいんですね。
とはいえ、もう親同伴で遊ぶ年代でもなし、大人数が苦手だからと呼ぶ友達を選ぶわけにもいかず。
親がこれでは子どものためによくないな…と考えていましたが。
さらに1年間のコロナ禍を経て、そこも頑張りすぎなくてもいいじゃないか、と思うようになりました。
基本的には、外や学校のグラウンドや公民館などで遊んでもらって。
ゆっくり話したいだとか、穏やかに過ごしたいだとか、そういうときに我が家を提供すればいい。
私が好む雰囲気だと、我が家は児童館向きではなく、カフェ向きなのでしょう。
改めて、無理のない形を探っていくことにします。