泣きたい夜の甘味処(中山有香里)

表紙のドーナツが、あまりにもおいしそうで!

1日を終えた「夜」の甘味というところも、幸福感が満ちていて。

寝る前のおやつに手が伸びるように、つい買ってしまいました。

帯の「胃の中から手当てされるような、甘味の力が詰まってる。」の紹介文どおり、温もりがぎゅっと詰まったお話ばかり。

それぞれのAnotherStoryが、また素敵で。

主人公の物語をメインのおやつとするなら、AnotherStoryは、控えめにプレートに添えられたクリームみたいな存在です。

優しい甘さで、お互いを引き立てながら調和する感じ。

――言葉でも、絵でも、音楽でも、表情でも、なんでもいい。

この甘味たちのように、誰かの傷をそっと癒せるような何かを、私も持っていたいと思いました。

ちなみに、裏表紙は、マフィンとプリン。

これは、おいしそうすぎる…!

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