優しい気持ちになる方法

【優しい気持ちになる方法】

花粉症が絶頂につらい、今日この頃。

頭から鼻にかけての顔面上部がぼんやりと重くて、何をするにも億劫でたまりません。

杉に恨みつらみを投げつけたくなる心境です。

――でも杉も生きようとしてるんだよな…

一生懸命に花粉を飛ばして、自分たちの種が絶えないように、必死で頑張ってるんだよな。

そう考えると、仕方がないなあ、って思える余裕が、少しだけ生まれてきます。

苦手な物事に対して優しい気持ちになるには、私は擬人化が向いているみたいです。

#虫は無理

#あれは例外

理科の授業で、生物や植物の神秘的な映像を見ると、すごいなとは思うのですが、それを畏敬の念にまでは持っていけないので。

ロジカルな科学的な切り口よりも、日本の付喪神の捉え方の感覚が、たぶん私には合っているのでしょう。

じゃあ、人に対して優しい気持ちになるには? と考えてみました。

特に、苦手な人に対してですね。

40代になり、老いや衰えが出てきているからか、

10代の頃の感情がぐわんぐわんと上下する、ジェットコースターみたいな心には、体力がついていかないんです。

何かに対して、トゲトゲしい気持ちを抱えて過ごすのも、すごくしんどい。

できれば優しい気持ちで過ごしたいんですね。

とはいえ、人はすでに人間なので、擬人化するわけにはいきません。

もう一段階、視点を上げたり変えたりしないと難しそうです。

まずやってみたのは、苦手な相手を、自分にとって親しい人や大切な人だと考えること。

そうしたら優しい気持ちになれるかなと思ったのですが、この置き換えはなかなか難しかったです。

そもそも、そうでない相手だから、親しくて大切な存在になっていないわけで。

完璧に置き換えができたら、その人はもう「苦手な相手」ではなくなっているんじゃないかな。

それから、人は自分を映す鏡ともよく言われるので、苦手な相手を“あなたは私だ”と思ってみる。

これも私には、あまりなじみませんでした…。

自分の嫌なところを、これでもかと見せられる感じがするんですね。

自身の反省や改善にはすごく効くのだけれど、優しい気持ちにはなかなか繋がらない。

私が優しい気持ちを抱くには、共感ポイントが必要なようです。

#杉の木も頑張ってるよねっていうぐらいの緩い感じで

今のところは、

“あなたも私も同じ人類、あなたも私も頑張ってるよね、お疲れさまです!”

と考えるのが妥当なラインかなあ…という結論になりました。

お互いに相容れなくても、適度な距離と礼節を保って、共存する。

それがいちばん、優しい気持ちでいられるかな、って。 

きっといろんな方法があるはずなので、また思いついたら、ほかにも試してみたいです。

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