小野不由美さんの小説のコミラカイズ本を、お友達が貸してくれました!
【[漫画版]営繕かるかや怪異譚(小野不由美・加藤和恵)】
これ、なんとハードカバーの漫画なんです!
#かっこいい!
#重さと大きさが絶妙すぎる!
おまけに、本をこよなく愛する友達の、手作りブックカバーと栞つき。
読む前から、すでに楽しいです。
私はホラーや血みどろはダメなのですが、
「これはたぶんいけるよ」
という友達の見立てに間違いはなく、ちゃんと読めました。
#夜ひとりでは無理かなw
確かに怖いのだけれど、悲しかったり切なかったり、美しかったりする。
京極夏彦さんの空気感に似ています。
しかも「正体見たり! すっきり解決!」な物語ではなくて、
怪異や怨念の明確な正体がわからなかったり、誰も断言はできない予測でしかなかったりするのが、まず怖い。
で、それらをわかりやすく祓ったり封じたりするのでもなく、同じ世界に緩やかに共存しているのが、また怖い。
いま自分に見えていないだけで、隣を怪異が通りすぎていったかもしれないし、異界が口を開けているかもしれない。
目に見えないもの、形にならない何かが、確かにそこにあるのだろうと思わされる、ぞくりと背筋をつたう怖さがありました。
これは、私には、漫画で読んでよかった作品かもしれません。
小野不由美さんの文章で読んだら、もっと深淵を覗き込むような怖さだったはず。
#読み切る自信がない
物語のおもしろさはもちろんですが、ハードカバーの漫画という、本好きの心をくすぐる1冊でした!