夕暮れどき、用事があり、旦那さんと町内を歩いていました。
子どもたちに少しだけお留守番を頼んで、無事に用を終えることだけ考えていた私。
すっかりすませて帰ろうとしたときに、旦那さんが「ちょっとケーキ屋寄ろう」と言い出しました。
何かあったかな? と、怪訝な顔をした私に、「ホワイトデーだから」。
私と長女に、ケーキを買うというのです。
そんな行事日だったこと、すっかり忘れていました。
覚えていてくれたことに、嬉しくなりました。
妻がいちばん
近所のケーキ屋さんに着いて、「好きなの選びなよ」と、旦那さん。
長女はあっちかなあ…いや、こっちかな。両方買って、どっちかを私が食べようかな。僕たちのがない! って、長男次男が怒るかなあ。
…私がぶつぶつ言いながら考えていると、旦那さんは、私がいちばん好きなものを選ぶように勧めます。
「子どもはオマケみたいなもんで、メインは○○(私)なんだから」
そこで、はたと気がつきました。
そういえば、旦那さんはいつも、子どもより私の希望を聞こうとしてくれている。
折しも先日、ヒロコ・グレースさんの本を読んだところで、夫の愛情表現について学んだばかり。
いつもの私なら、妻を優先してくれるのは嬉しいけれど、子どもを第一に考えてよ! と、思ってしまうのですが。
今日は、素直に、旦那さんの言葉を受け取ることができました。
「じゃ、私これがいい」
笑顔で決めると、旦那さんはうなずき、「じゃあ、△△(長女)は…」と、娘の分を真剣に選んでくれています。
私も横から、何度か口をはさみましたが、最後はやっぱり、お父さんが選んでくれたものが嬉しいと思う! と伝えました。
結果、私なら選ばないようなケーキを買って帰ったのだけれど(笑)。
これが意外に好みだったようで、娘にも好評でした。
夜も珍しく、子どもと遊んでくれたり、家事を手伝ってくれたりした旦那さんです。
…愛情を素直に受け取って、私が喜んだだけで、こんなにスムーズに家が回っていくんですね。
シンプルな事実に、新鮮な驚きでした。
これは、夫婦の未来が楽しみになってきましたよ!