ひたひたと、泣きたくなるとき。

ひたひたと、泣きたくなるときがある。

湧きあがる悲しみではなく、
ふと落ちてくる、なつかしさのような。

あふれ出す喜びではなく、
静かな夜の海の、感動のような。

ひたひたと、音もなく、
わたしの内側をおとずれて、

気づけば、わたしの全部を、
ひたひたと満たしてゆく。

こうなると、わたしには、
もう書くことしか、できない。

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