初期のコロナ禍を舞台にした、児童文学です。
読んでいると、思い出す。

わが家はあのころ、みんな元気に過ごしてくれていた。
でも、社会の行く先は見えなかったなあ。
「なるようにしかならない」っていう気持ちと、
「そのとき私に何ができる?」という不安とがありました。
だけど、不登校だった子どもは、休校に救われたり、休みやすくなったり。
コロナ禍でオンラインが発達したおかげで、授業を受けやすくなったりもした。
この物語には、そんな子たちも登場していて。
本当に、いろんな側面があぶり出された時期でもあったな…と。
そして、私はもう大人だったけれども、子どもたちは学校が暮らしのほとんどを占めていた時期。
どんな思いで、どんなふうに過ごしていたのだろうかと、私には想像することしかできません。
コロナ禍がなければ、生まれなかった小説。
ああ、そうだ、あのころは。
図書館にも本屋さんにも行けなくって、まだ小さかった子どもが1日中家にいて、
本のある場所、本を読む時間が、恋しかったなあ。
こうして読書できることに、感謝ですね。
表紙には、マスクとフェイスシールドをつけた、5人の中学生が描かれています。
裏を返すと、

素顔の彼ら彼女らの笑顔が、ほら、そこに。