どうやら、私はHSPで、子どもたちはHSCらしい。
それが、ときに生きづらさの原因になっているのかもしれない。
自分たちの個性として、そう思うようになったものの、一口に「敏感さ」といっても、得意分野は様々だといいます。
だから、当てはまるような、そうでないような…
わかるような、わからないような…。
多様すぎて、我が子に対して、実際にどうしたらいいのかは、いつも手探りの状態です。
そんな中で、具体的な事例と対応の書かれたこの本を読んで、泣けました。
「子どもにHSCを正しく伝える方法」
「子どもが『死にたい』と言い出したら」
「HSCへの特別扱いに不満が出たら」
「不登校が長期戦になったら」
…などなど。
子どもと親と、両方に寄り添って語りかけてくれるので、すごく勇気と安心をもらえます。
私と子どもたちの関わりも、これでいいんだ、大丈夫なんだ、と思えます。
HSCは、ひとつの性格
本の中にも、そう書かれています。
どこか身近なところに相談したい、診断してもらいたい、というお気持ち、よくわかります。
(中略)
HSCというのは、病気でもなければ、障がいでもない、一つの性格だということです。
ですから、本来、医療機関で治すものでもなければ、診断するものでもないんです。
これも、心にすとんと落ちました。
娘が学校に行けなくなってから、私は娘を理解するために、何かしらの診断がほしくてたまりませんでした。
「あえて言うなら、発達障害のグレーゾーン」という、はっきりしない状況の中で、もしかしたらHSCなのかもしれないと思いましたが。
誰からも、どこからも、診断がもらえるわけではありません。
ただ、実際に娘をサポートしてくれている関係者の方々の対応を、改めてふり返ってみると、本に書かれていることそのものなんですよね。
子どもが、自分自身を理解し、伝え、調整できるように。
子どもの気持ちを大切に、サポートしていく。
敏感さであれ、どんな面であれ、その子の「性格」であり「個性」だということを忘れずに、その子らしさを楽しみたいです。